Source: Teila Walker/Instagram
幼い妹を猛犬から守るため、顔に大きな傷が残った7歳の男の子の父親が、彼のその後を米誌『People』に語った。
アメリカ・ワイオミング州に住むブリッジャー・ウォーカー(Bridger Walker=トップ画像右)君は昨年夏、妹のブリーレちゃん(トップ画像左)が大型犬のジャーマン・シェパードに襲われていた事に気付き、彼女を助けようと間に入ったところを噛み付かれ、90針以上を縫う重傷を負ってしまったのだ。
事件後に撮られた写真(上) Source: Nikki Walker/Instagram
ブリッジャー君の叔母ニッキー・ウォーカーさんが事件についてSNSにシェアすると、国内外から彼の勇気を称える声が殺到し、同投稿には34万件を超える「いいね!」が寄せられている。
さらにブリッジャー君は、なぜ自分を犠牲にしたのかという父親の問いに対し、「誰かが死ぬとしたら、それは僕であるべきだと思ったんだ」と答えたという。
駆け付けた医者から「傷は長い間治らないだろう」と撥ね付けられたが、ニューヨーク在住の皮膚科医から無償で治療をするとの申し出があり、彼ともう一人の皮膚科医の協力によって顔の傷は殆ど目立たないまでに回復したのだ。
Source: Teila Walker/Instagram
それから約1年後、米メディア『People』が父親のロバート・ウォーカーさんに取材を依頼。彼によると、ブリッジャー君は「顔の傷は妹を守りきった証」と話しており、現在も自身の誇りとして傷跡が完全に消えることは望んでいないと明かした。
また世界中からヒーローであると称えられていたことに関してブリッジャー君は、「兄として当たり前のことをしただけ」と述べ、謙虚でありながらも頼もしい兄としての姿勢を示してくれた。