Source: The Giving Pledge
世界最大の通販サイト『アマゾン(Amazon)』創業者ジェフ・ベゾス氏の元妻であるマッケンジー・スコット氏(トップ画像)が、インディアン居留地にある部族大学に800万ドル(約8億6000万円)を寄付した。
スコット氏の慈善活動に協力するチームが事前に総長と打ち合わせをした結果、アメリカ中西部ノースダコタ州の『タートルマウンテン・コミュニティカレッジ』で、寄付の対象に選ばれた。同校の生徒は約95%が先住民だという。
同行総長のドナ・ブラウンさんが米メディア『Slate』のインタビューに応じ、800万ドルという多額の寄付に驚愕した当時の思いを語った。
「最初にこの話を聞いた時は運転中だったのですが、あまりの大金に一旦停車しなければならない程、驚きました。今までで最も高い寄付額は30万ドル(約3200万円)でしたから」
大学の外観(上)Source: Turtle Mountain Community College/Facebook
スコット氏のチームから連絡を受けてから入金されるまで 、約3週間は学校の理念や目標、課題などについて話し合いが行われていたと明かした。
またスコット氏は、リーダーの立場で活躍する有色人種の女性へのサポートに意欲的な姿勢を示しているようだ。
寄付金の使い道について尋ねられると、ブラウンさんは「当校初となる修士課程プログラムを導入する」と回答。加えて、ITプログラムの導入や技術講師の雇用なども視野に入れているという。加えて、一部を資産運用に回すことで「3年後にも資金が豊富にある状況」の保持を目指していると語った。
ベゾス氏と離婚した2009年以降、スコット氏は過去最高額と言われる慰謝料350億ドル(約4兆円)を受け取り、多額の資産を元に数多くの組織へ40億ドル(約4300億円)以上を寄付している。