Source: Whitney Wolfe Herd/Instagram
北米やヨーロッパを中心に数千万人以上の登録者数を誇る出会い系アプリ『Bumble(バンブル)』が11日、米ナスダック市場に上場し、時価総額が86億ドル(約9000億円)に達した。
同社の創業者でありCEOのホイットニー・ウルフ・ハード氏(Whitney Wolf Herd=トップ画像)は、株式公開を果たした史上最年少の女性起業家となった。
若き女社長の快挙に注目が集まるなか、バンブルの公式Instagramに投稿された上場セレモニーで、1歳の息子を抱えながら式に出席したハード氏の姿に称賛の声が続出している。
Source: Bumble/Instagram
コーポレートカラーの黄色いスーツに身を包み、自信に満ちた笑顔でスクリーンに署名を入れたハード氏。
上場確定を告げるボタンを押すと、頭上からは黄色と白の風船が降り注ぎ、場内は一気に祝賀ムード一色となった。
「このセレモニーの全てが完璧だ」「未来の女性起業家にとっての希望の星だね」など多くの人々から歓喜の声が上がり、さらに「あなたのお陰で夫と出会えました」とアプリ利用者からの感謝の言葉も殺到した。
This is what leadership looks like. #BumbleIPO @WhitWolfeHerd 💛 pic.twitter.com/v8csvdCAiE
— Bumble (@bumble) February 11, 2021
バード氏はバンブルを立ち上げる前、世界最大級のマッチングアプリ『Tinder(ティンダー)』の社員として働いていた。
しかし、同僚からのセクハラ被害に遭い退職。そして2014年、ロシアの起業家アンドレイ・アンドリーブ氏(Andrey Andreev)からの出資を受け、バンブルを設立したのだ。
Tinderでは女性が性行為目的で利用されるケースが多々ある問題に着目し、バンブルはマッチング後24時間以内に女性側がメッセージを送らなければマッチングが解消されてしまうという、女性主導のルールが設けられた。
こうした仕様が他のマッチングアプリとの差別化に繋がり、同社が急成長を遂げた一因となった。