Source: SWNS Digital
妊婦や高齢者が、電車内でなかなか席を譲ってもらえないことは日本でも問題視されているが、イギリスも例外ではない。
そこで、イギリス出身の「子育てブロガー」ことAnna Whitehouse(アンナ・ホワイトハウス)氏が、ロンドンの電車に妊婦の格好をして入り込み、どれだけの人が彼女に席を譲ってくれるか実験した動画を公開した。
妊婦が立っていても席は譲らない?
英メディアSWNS Media Groupと協力し、「妊婦が電車内にいたらどれだけの人が席を譲ってくれるのか」という実験動画を投稿したホワイトハウス氏。
結果的に半分近くの利用者が席を譲ろうとはしなかったことが分かり、譲って貰うにも「自分が妊婦であることをアピールしないと気付いてくれない」とホワイトハウス氏は訴えた。
この実験は、妊婦用スキンケア商品を販売している会社「Mama Mio」が実施している、妊婦が席を譲って貰いやすい環境を促進するキャンペーン「I’m Expecting(妊娠しています)」からの依頼を受けて始まったものだ。
キャンペーンの特派員であるホワイトハウス氏は、SWNS Media Groupのインタビューにこう答えた。
「妊娠は弱点ではないけど、脆弱性なものなの。私も、妊娠3ヶ月目でそう感じたわ。ピーク時の満員電車は、本当に精神的にも身体的にも負担が掛かるし、席に座れるというだけで体調に大きな違いが出るわ。でも、私の経験ではほとんどの人が携帯を弄るのに夢中で妊婦の存在に気付かないか、言われないと動かない人だった。だから、席に座ることが必要な妊婦さん達には、公共機関を利用する時に是非バッジを付けて欲しいと思ってる。それでも席を譲って貰えない場合は、声をかけるのを恐れないでほしい。」