Source: Somerset Police Department
アメリカ北東部マサチューセッツ州の小さな町、サマセットで警察官として働くマット・リマさんは先月20日、小売チェーン店『Stop & Shop』から万引きがあったとの通報を受けた。
現場に到着したリマさんが店側から聴取した話によると、セルフレジにいた子連れの女性2人が、会計を済ませていない商品数点を持ち去ろうとしたという。
しかし、2人に対し取り調べを行ったところ、犯行動機は幼い子供達のためのクリスマスディナーを買うお金が足りなかったからであると判明。
リマさんはその後、盗まれた商品がすでに商品棚に戻されていることを確認し、女性らに出入り禁止処分を講じるも告発はしない旨を伝えた。
マット・リマさん(上) Source: Somerset Police Department
さらにStop &Shopで利用できる250ドル(約2万6000円)分のギフトカードを購入し、それで子供達にクリスマスディナーを作れるよう女性らにプレゼントしたのだ。
サマセット警察署の署長は先月29日、リマさんを「地域の人々を守りつつ奉仕する精神を実証させてみせた」として称賛し、刑事責任を問わなかった彼の決断を支持した。
リマさんの功績は同署の公式サイトに掲載され、そこで彼は「女性と一緒にいた2人の子供達を見て、自分の子供を思い出したんだ。だから、助けずにはいられなかった」と自身の取った行動の意義を語っている。