Source: Buffy Wicks/Twitter
アメリカ南部カリフォルニア州議会で実施された票決の途中、ある女性議員が生後間もない娘を抱えながら一票を投じた。
現地メディアによると、同州議会は先月31日、育児休業に関する法案などを採決するため、議員らによる投票が執り行われていた。
その2週間前、第15区代表の民主党議員バッフィ・ウィックス氏は、今年7月に帝王切開で娘を出産したことを理由に、代理人を介した投票を要請したという。
しかし、代理投票制度は新型コロナウイルスで陽性反応が出た議員に限られるとして、アンソニー・レンドン議長は彼女の要請を却下したのだ。
バッフィ・ウィックス氏(上) Source: Buffy Wicks for Assembly
ウィックス氏は議長の判断に何度か抗議するも受け入れられず、採決当日に幼い娘を連れて議会へ出席することを決意。
車で2時間かけてカリフォルニア州会議事堂に到着したウィックス氏は、育児休業法の番が来るまでの間、人混みを避けるために自身のオフィスで娘を見守っていたという。
そして、待ち構えていた時が訪れた。ウィックス氏は素早く立ち上がり、娘をブランケットで覆い、議場への階段を駆け下りた。
Absolutely devastated about #SB1120. Our housing crisis requires us to act, and tonight we failed to do that.
— Buffy Wicks (@BuffyWicks) September 1, 2020
But I promise you this: I will *always* show up for housing — no matter what. pic.twitter.com/I4n6X07CNp
その時の映像がメディアに公開され、娘を抱えながら票を投じるウィックス氏の姿はSNSで大きな話題を集めた。
育児とキャリアの両立を迫られる母親のプレッシャーが改めて浮き彫りとなり、働く女性達への支援が未だ不足している現状に不満を訴える声が続出している。
ウィックス氏は英メディア『Guardian』の取材に応え、このニュースによって育児支援制度が改善されることを願っていると述べた。