Source: NBC News/YouTube
アメリカでは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で休校措置が続き、5月に晴れて卒業を迎えるはずだった大学や高校の卒業生達は、人生の一大イベントである卒業式のキャンセルを余儀なくされた。
そうしたなか、国内大手メディアが慈善団体『XQ Institute』などと手を組み、『Graduate Together: America Honors the High School Class of 2020 (一緒に卒業しよう。アメリカから20年卒へ、敬意を込めて)』というオンライン卒業式の放映を企画した。
国歌を合唱する卒業生達(上) Source: NBC News/YouTube
人気歌手アリシア・キーズ(上) Source: NBC News/YouTube
「あつまれ どうぶつの森」で卒業式を体感(上) Source: NBC News/YouTube
複数の米メディアが16日に同時配信したオンライン卒業式は、20年卒の幼少期から現在までの軌跡を描くシーンから始まる。
そして、デュア・リパやアリシア・キーズなどの人気歌手がパフォーマンスを披露し、全米各地の卒業生が教師やクラスメートへの謝意を表する映像が流れた。
さらに女優のゼンデイヤや、同じく今年オックスフォード大学を卒業する人権活動家のマララ・ユスフザイさんが卒業生達にエールを送った。
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そして動画の終盤にはオバマ元大統領(画像上)が出演し、20年卒に向けて約5分間のスピーチを行った。
その中で彼は、「卒業式のキャンセルで気分が沈んでいるかもしれないが、すぐに立ち直れる。私自身、自分の卒業式はそんなに覚えていない。しかも、校長の長い演説を聞かなくて良いのは、羨ましいくらいだよ」と卒業生を慰めつつ、「将来は君達の世代に託されている。この言葉は重圧に感じてしまうだろう。でも同時に、君達を奮い立たせるものであってほしいと思う」と、大人への第一歩を踏み出す学生達を激励した。
最後にプロバスケットボール選手のレブロン・ジェームスさんが20年卒や保護者、教職員に感謝の意を述べ、「卒業おめでとう。すごいぞ、よくやったな!」と祝辞の言葉を贈り、約1時間のオンライン卒業式は締め括られた。