Source: 上海仁吉病院/捜狐
中国では先月から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の被害拡大が鈍化し、同月8日には震源地である湖北省武漢市のロックダウン(都市封鎖)が解除された。
飲食店や観光業が再び活性化しているなか、上海にある高級ホテルで1日、医療従事者たちによる「集団結婚式」が挙げられた。
Source: 上海仁吉病院/捜狐
5つ星ホテル『ウォルドルフ・アストリア』で挙げられた式には、1844年設立の由緒ある仁済医院で働くカップルが多数集結した。
現地メディアによると彼らは全員、武漢市のコロナ患者対応のため現地に派遣されており、予定していた結婚式の延期を余儀なくされた人達だという。
そして先月の封鎖解除で上海へ帰省し、2週間の外出自粛と陰性検査を経た後、仁済医院が感謝の印として同イベントを企画したのだ。
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「すべてが完璧で美しい、愛は約束通りにやってくる」と書かれた横断幕の手前で、ウェデングケーキを切る美しいスタッフの新婦達。
仁済医院のシア・チャン氏は、中国メディア『China Daily』の取材にこう語る。
「3か月前、新婦達は白いドレスではなく白衣を身に付けて武漢市へ出発した。そして今、無事に上海へ戻ってきてくれて、お祝いしないわけにはいけなかったんだ」
Source: 上海仁吉病院/捜狐
イベントに参加した新郎新婦は、看護師や外科医、医学部教師など様々な診療科で働く若き医療従事者だ。
この結婚式では9組のカップルが誓いの言葉を贈り、ゲストは社会的距離を考慮して親族や親しい友人のみが招かれたという。