Source: Facebook
新型コロナウイルスの感染拡大により、医療現場における防護服の不足が深刻化している。
そうした危機的状況のなか、腕に障碍を持つ32歳の女性が、両足を巧みに使って防護服を縫製する映像がマレーシアで話題を呼んだ。
北部ペラ州出身のノルファラ・シャヒラ・シャーリさん(トップ画像)は、生まれつき両腕がない障碍を抱えており、食事や車の運転など両足を駆使しながら行っている。
現地メディアによるとシャーリさんは、同州にあるトゥルッ・インタン病院とトゥルッ・インタン診療所でのボランティア活動に参加し、1週間で252枚の防護服を縫製しているという。
シャーリさんは両足のみでミシンを使いこなし、さらに1日で8枚の防護服を完成させてしまうほど器量の大きい持ち主なのだ。
「両足を使って日々の業務をこなすことを学んだの。縫製は8年前、素敵な服を作りたくなった時に独学で身に付けたわ」
マレーシアの英字メディア『New Straits Times』の取材にこう応えたシャーリさんは、今では足で針に糸を通す作業も1秒で終わると語った。
医療従事者の荷が少しでも軽くなるよう直向きに努力する姿は、国内外のメディアに大きく取り上げられ、SNSではシャーリさんへの称賛の声が多数送られている。