Source: Kroger
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の被害拡大が続くアメリカ。そうしたなか、感染リスクを背負いながら最前線で働くスーパーの店員に、手厚い補償が提供されている。
『Hero Bonus(英雄報酬)』と呼ばれるこの補償は、大手小売店『Kroger(クローガー)』が先月から打ち出した新しい福利厚生制度だ。
クローガーが発表したプレスリリースによると、この新制度は現場の店員のみならず、同社のサプライチェーンや薬剤師、コールセンターで勤務している社員も対象となる。
この英雄報酬では、フルタイムの社員は月300ドル(約3万2000円)、パートタイマーには月150ドル(約1万6000円)の一時支給金に加えて、基本給が2ドル(約200円)上乗せとなる。さらに陽性と判断された場合の緊急用有給やメンタルヘルスケア、そして子供手当てなど、非常に充実した福利厚生を受けることが出来る。
「英雄報酬は、前例のない緊急事態のなかで最前線に立つ従業員への感謝を表明する1つの手段だ」と語るのは、同社の最高経営責任者ロドニー・マクマレン氏。彼は声明文の中で、従業員らを「真のヒーローだ」と称賛した言葉を贈っている。
「お客様のために、従業員は店を稼働させるよう何時間も働いている。私は、彼らの貢献に感謝してもしきれない」
「我々は何かを決断する際、2つの重要なミッションのバランス維持に尽力する。1つは、地域に最も必要とされる時に対応が出来ること、そしてもう1つは、従業員と顧客、そしてコミュニティーの安全を確保することです」