Source: 新浪公司
中国・陝西省で2015年、母親の体罰により幼い少女が死亡したという事件が今、国内で注目を集め始めている。
現地メディア『新浪公司』によると、同省銅川市に住む8歳の女の子は勉強が苦手で、母親から宿題を終わらせるよう言われるも途中でアニメを見てしまうなど、集中力が足りないとして叱られることが日常茶飯事であったという。
そしてある午後、今回も宿題を放り投げてテレビを見ていた娘に痺れを切らし、更に回答が間違いだらけであったことに苛立ちを募らせた母親が少女の後頭部を数回強打したのだ。

娘の死に泣き叫ぶ女性 Source: 新浪公司
母親は痛みで泣き出した娘を宥めようと鶏の足を与え、女の子は落ち着きを取り戻した。そして、直後に娘が嘔吐したことで食中毒ではないかと心配した母親が病院へ駆け付けるも、その日の夜に女の子は帰らぬ人となった。
しかし医師が検査をしたところ、死因は食中毒ではなく、頭部を強打したことによって受けた脳挫傷であると判明したのだ。
同メディアによると、母親は体罰を与えたことを後悔していると話しているという。
2015年に起きた事件が今となってメディアに取り上げられた理由として、体罰が当たり前のように行われている中国社会に変化が生じていることが挙げられる。一方、体罰は子供を躾ける上で必要とする声も多数残っており、傷害と体罰の明確な線引きが不可欠となってくるだろう。