Source: TVS1
中国南部沿岸に位置する広東省で先月、女性がATMから現金を引き出そうとした際に強盗犯に襲われるも、直後に笑顔で現金を返されたニュースが話題となっている。
イギリスのオンラインメディア『The Independent』が伝えた。
肌寒い河源市の深夜、中国商工銀行へ来ていた若い女性は2500元(約4万円)を下ろすため、ATMに立ち寄っていた。
しかしその後、背後からナイフを持った男が現れて女性に現金を渡すよう要求したのだ。凶器を前に脅された女性は強盗犯に従うも、男は「口座の残高を見せろ」と更に詰め寄り、自らATMの画面を覗き込んだ。

Source: TVS1
しかし、画面を見るや否や男は突然女性に笑顔を向けて奪った現金を返し、何事もなかったかの様に現場から立ち去っていったのだ。
その理由というのが、画面に映し出された女性の口座残高が0元となっていたからだったという。
まさかの展開に、監視カメラに残された犯行の映像は広東省の地方テレビ局『TVS1』によって特集され、ネット上でも大きな話題を呼んだ。
一躍注目を浴びた犯人の男は、被害者の置かれた経済的困窮に配慮したとして多くの人達から称賛の声が送られ、中には男を「世界一優しい強盗犯」と呼ぶ者も。
しかし『TVS1』の報道によると、そんな世間からの賛美も虚しく、男は犯行に及んだ2日後に身元を特定され、現在は刑事施設に拘置されているという。