Source: Roma fa schifo/YOUTUBE
イタリアはローマ市内にある観光スポット、「アルタ―レ・デッラ・パトリア(国父の祭壇)」に先月、イギリス人観光客の男性2人が噴水に飛び込み、裸で水浴びをする動画がネット上に拡散されて話題となった。
動画は地元民のみならず政治家の目にも留り、イタリア国内では街を荒らすマナーを守らない外国人観光客らへの怒りが噴出している。

Source: Roma fa schifo/YOUTUBE
イタリア人ブロガーによってYouTubeに投稿された動画は現在、20万回再生を超えるほどの注目を集めている。
「無名の戦没者」の墓苑でもある国父の祭壇に外国人観光客が裸になって侵入したことで、イタリア国民は「イタリアに対する侮辱行為だ」と怒り心頭。
問題となった動画には、ローマの副市長であるルカ・ベルガモや、極右として知られるマッテオ・サルヴィーニ内務大臣も嫌悪感を示している。
サルヴィーニ内務大臣は自身のツイッターにて、観光客に対する怒りを露わにした。
Saprò io come “educare” questi idioti se verranno presi, l’Italia non è il bagno di casa loro!https://t.co/ffwHJ9Nkjq
— Matteo Salvini (@matteosalvinimi) 2018年8月21日
「このアホ共を捕まえたら、しっかりと”教育”してあげないとな。イタリアはお前らの風呂場じゃないぞ!」
イタリアでは歴史的建造物の泉や噴水で泳ぐことは法律で禁止されており、違反者には最低460ユーロ(約6万円)の罰金が科せられる。
また、ベルガモ副市長はBBCの取材に対し「(この行為は)国民と国の歴史、国の戦死者に対する侮辱だ。(観光客は)ローマやイタリアの歴史への敬意が欠如している」と強く非難した。
しかし、イタリアでは観光客によるこうした悪態は今に始まったことではない。
観光客らの迷惑行為に長年悩まされてきたローマは昨年、ヴィルジニア・ラッジ市長により罰則と警備を強化した。ラッジ市長は自身のフェイスブックにて、「ローマの美しい歴史は全ての人々によって尊重されなければならない」と訴えている。