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行き場を失った野良犬に「尊厳ある最期」を、香港の犬猫保護施設の思い

Source: Screenshot/Reuters via South China Morning Post

香港の新界地区にある犬猫の保護施設『Paws Guardian Rescue Shelter(毛孩守護者)』では、飼い主のいない野良犬や野良猫が「尊厳ある最期」を迎えられるまで、寄付金とボランティアを頼りに日々数百匹の動物を世話している。

現地メディア『South China Morning Post』の取材に応じた創設者のケント・ルクさん(トップ画像中央)は、「施設にいる犬達は皆いい子で、とてもフレンドリーだ」と話しつつも、里親がなかなか見付からない現状について以下のように苦悩を語った。

「多くの人は、血統書付きの子犬しか欲しがらない。施設にいる殆どの犬は雑種で年も取っているから、大部分がここで最期を迎えることになる。でも、この子達だって他のペットと同じように、尊厳のある死に方をさせてあげるべきだと思うんだ」

遺体を丁寧に扱うルクさん(上)Source: Screenshot/Reuters via South China Morning Post

野良の死骸を公的な機関に預けるとゴミ廃棄場で処分されるため、ルクさんはそうした結末を阻止したい思いで保護施設を運営しているという。

火葬後はペット葬儀社が割安価格で遺灰を自然に戻してくれるようだ。しかし「本当は、彼らが生きている内に愛情を与えてほしいんだ。雑種や野良に対して、社会がもっと理解を深めてほしいと思う」とルクさんは切なる願い打ち明けた。

ボランティアと保護犬とルクさん、譲渡会にて撮影(上)Source: 毛守救援/Facebook

空前のペットブームが過熱している中国。犬や猫を飼う人の数は増え続け、その市場規模は数兆円に上るほどだ。

しかしその影で飼育放棄や虐待被害が相次いでおり、遺棄されたペットの数に保護活動が追い付けない状態で、民間保護施設は飽和状態に陥っているという。

さらに中国では、ペットの里親という概念が一般的ではなく、ペットショップでの購入以外は好まない傾向にあるようだ。居場所を失ったペットは野良化し、殺処分を余儀なくされるケースが後を絶たない。こうした問題を解決させるため、国内では動物愛護法の立法化を求める声が年々高まっている。

 

 

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