Source: Paul Brink/LinkedIn
オランダの首都アムステルダムで先月26日、14歳の少女が面識のない少年から顔を強打され骨を折る等の重傷を負った。
被害者の父親が『LinkedIn』にシェアした事件の概要によると、フレデリック・ブリンク(Frédérique Brink=トップ画像)さんは当日の午後、都内にある住宅街を散歩中に同じ年頃の少年に突然声をかけられ、「お前は男なのか?女なのか?」と問いだされたという。
そこでフレデリックさんが「どちらでも良いでしょう」と応えると、少年は大声を出して同じ質問を繰り返した。彼女は恫喝にも恐れず、「私は私。なりたい人になれば良い」と反論した。
フレデリックさん(上)Source: Humberto Tan via Paul Brink/Instagram
すると少年はフレデリックさんに殴り掛かり、顔を何度も強打。彼女の鼻は曲がり顎は骨折、さらに歯が数本砕けるという大怪我を負わせたのだ。
少年は現地警察によって事件翌日に逮捕され、LGBT+を狙ったヘイトクライムとして捜査を進めると報じられている。
一方で、現地メディアによるとフレデリックさんは重い量刑を求めておらず、重要なことは報復ではなく新たな被害を生まないことだと訴えているという。また父親のポールさんも同様の見解を表明し、あらゆる人々が尊重される社会の実現が最優先であると述べた。
事件の詳細と父娘の思いが綴られたポールさんの投稿には20万件近くのいいね!が寄せられるなどして注目を集め、フレデリックさんの早期回復とLGBT+への理解を求める声が相次いでいる。