Source: Hindocha Nita Vishnubhai via The Straits Times
シンガポール警察は11日、インド系の女性に対するヘイトスピーチと軽傷を負わせた罪で30歳の男を逮捕した。
現地メディア『The Straits Times』によると7日午前、北部チョア・チュー・カン駅近辺でウォーキング中だった被害者の女性が突然、見知らぬ男からマスクを正しく付けるよう怒鳴りつけられたという。
そこで女性は、運動していたため空気を吸いやすいように鼻を出していたことを伝えるも、男は罵倒を続け人種差別的な蔑視用語も吐き捨てた。
争いごとが嫌いだと話す女性は「あなたに神のご加護を」と言い残し、その場を立ち去ろうとした。すると男は女性を追いかけ、彼女に飛び蹴りをしたというのだ。
腕に軽傷を負った女性は警察に通報し、男に対する捜査が開始された。大手メディアによって事件が取り上げられると、多様な文化的背景を持つ人々が共存する国でも人種差別をする者がいることに落胆する人々の声が続出している。
そして11日、警察は容疑者の男を公的不法妨害(共同社会の利益を害する迷惑行為)と傷害の罪で逮捕したと発表。「シンガポールにおける多人種社会の調和を乱すような行為は厳しく対処する」と述べ、人種間に亀裂を生じさせる行いや言動を強く非難した。