Source: Broward Sheriff’s Office, FRED HUNTER’S – FT. LAUDERDALE
アメリカ・フロリダ州ブロワード群の裁判所は9日、殺人罪などで起訴された15歳少年に対し、少年法を適応せず成人として裁判を進めることを明らかにした。
現地メディア『Sun Sentinel』によると先月1日、容疑者のヘンリー・ルイス(Henry Lewis=トップ画像右)はフォート・ローダデール市の住宅街で勤務中だった不動産業者のステファノ・バルボサ(Stefano Barbosa=トップ画像左)さんに銃を突き付け、彼の所有するBMWに乗り込み1km先のATMから現金1000ドル(約11万円)を引き出すよう脅迫した。
その後2人は車に戻り、運転を再開したところでルイスがバルボサさんに発砲。車体が街路樹に追突し、ルイスが逃亡する様子が監視カメラ映像に残されていた。
現地警察は4日、別件で拘束されていたルイスを容疑者として確定し、殺人や武装強盗など複数の罪で起訴した。保釈は認められていない。
生前のバルボサさん(上)Source: FRED HUNTER’S – FT. LAUDERDALE
ルイスは15歳という若さながらも、数多くの前歴を抱える常習犯であると報じられている。12歳の時には、武装強盗で起訴されたこともあるという。
ハロルド・F・プライヤー州検事は声明の中で、少年法では刑期が短く地域住民を不安にさせること等を理由に、本件は成人の刑法を適用すると判断した。
一方でルイスの弁護人は「犯行は防ぎようがあった」と訴えており、行動障害等の精神病を抱えるルイスへの適切なケアを周囲が怠っていた点を指摘している。