Source: Counter Terrorism Policing North East
イギリス北部の都市リーズで23日、テロ活動の促進など複数の罪で23歳の男に懲役4年2か月の実刑判決が下された。
国内の反差別団体『Hope not Hate』によると、ニューカッスル市出身のルーク・ハンター(トップ画像)はネット上の様々なプラットフォームを活用させ、憎悪的イデオロギーの拡散を若年層が多数を占めるフォロワーに呼び掛けていたという。
また数多くのWebサイトも構築し、SNSでは複数のアカウントを用いて、白人至上主義や反ユダヤ主義などを煽動するプロパガンダを掲げていた。
ルーク・ハンター(上)Source: Hope not Hate
なかにはゲリラ戦術と殺人方法も掲載されており、有色人種やユダヤ教徒、同性愛者の殺害を奨励したことも発覚。
さらにデイビッド・コープランドやディラン・ルーフなど、過去にヘイトクライムで世間を震撼させた犯罪者を称える投稿も見受けられた。
捜査にあたったロンドン警視庁テロ対策指令部は、ハンターがネット上だけではなく極右団体主催のセミナーにてスピーチを行うなど、ネオナチ思想の普及に対し非常に熱心な姿勢を見せていたと述べている。
SNSに投稿されたプロパガンダの一つ(上) Source: Hope not Hate
そしてハンターは昨年10月、テロリズムの促進など7の罪で逮捕・起訴され、全ての容疑を認めたという。
一方で、彼のSNSアカウントやWebサイトは未だ削除されていないものが多く、プロパガンダはフォロワー達によって拡散されている状況だ。
Hope not Hateは声明文にて、「テック企業はヘイトを扇動する非道なコンテンツの取り締まりを強化させる責務がある」と訴えている。