Source: Pinellas County Sheriff’s Office
『Black Lives Matter(BLM)』など人種差別撤廃を呼び掛ける活動家らに対しネット上で嫌がらせや脅迫を繰り返していた32歳の男に、懲役3年の実刑判決が下された。
米メディア『The Washington Post』によると、アメリカ南部フロリダ州出身というダニエル・マクマホーン(トップ画像)は、極右や白人至上主義者の集まるSNSサイト『Gab』で犯行に及んでいた。
被害者の1人であるドン・ギャザーズ氏は、南東部バージニア州の都市シャーロッツビルのBLM支部長であり、同市の市議会選に出馬していた。
しかし彼は昨年1月、FBI(連邦捜査局)からマクマホーンによる脅迫を受けているとの連絡が入り、その内容が「非常に悍ましかった」ため選挙活動から身を引いたという。
ドン・ギャザーズ氏(上) Source: Charlottesville Tomorrow
またマクマホーンは、南東部ノースカロライナ州で人種差別反対運動に携わっていた女性に対し、Facebook上でネットストーキングなどの嫌がらせ行為を繰り返していた。
さらに、女性の娘を性被害に遭わせるなどと脅していたという。
昨年9月に逮捕されたマクマホーンは起訴内容を認めており、裁判官はネット嫌がらせや脅迫など複数の罪でマクマホーンに懲役3年の実刑判決を言い渡した。
トーマス・T・カレン連邦検事は本件について、「白人至上主義思想を広めるためにSNSを兵器として利用し、自分が政敵だと認識した人物を脅迫した」と強く非難し、表現の自由の域を越えた許しがたいハラスメント行為であると訴えている。