Source: Metro Vancouver Transit Police
カナダ西部の都市バンクーバーでアジア人に対するヘイトスピーチを止めようとした女性が暴行を受けた事件で、現地警察は14日に容疑者の男が薬物過剰摂取で死亡したと発表した。
現地メディアによると男は先月15日、市内を走る公共バスに搭乗したアジア人女性2人に向かって「国に帰りやがれ。全てはそこから始まったんだろう」と罵声を浴びせた。
すると、向かい側の席に座っていた女性が2人を守ろうと仲介し、両者の間で口論が勃発。男が女性の足を蹴る暴力に出たため、彼女が立ち去ろうとした瞬間、男は彼女の髪を強く掴み地面に叩き付けた。
女性の髪が大量に引き抜かれるほどの強さであったといい、男はさらに頭部を強打して暴行を続けたという。彼女はなんとか身を振り解き、その後男はバスから降りて逃亡した。
現地警察は容疑者の男を指名手配していたが、今月14日に男が薬物の過剰摂取で死亡していたと発表した。声明文によると男はバンクーバーに住む48歳で、警察も顔見知りの前科者だったという。
また、死亡時期は事件発生日の約1週間後であると記載されている。