Source: Domino’s Pizza/Instagram
アメリカのピザチェーン『ドミノピザ』がピザの聖地イタリアで事業を拡大させると発表し、国内で物議を醸している。
現地法人代表アレッサンドロ・ラザロニ氏はビジネス誌『Money.it』の取材に対し、ドミノピザはイタリア北部を中心に数百店舗をオープンさせ、国内市場シェアの2%を目標としていると述べた。
またラザロニ氏は、生地を作る工場がミラノ近郊にあるため、首都ローマ以南での展開は控えていると話している。
さらにイタリア情報誌『The Local』によると、ピザ発祥の地と言われるナポリのある南部は競争が激しく、成功の見込みが薄いことも理由の1つであるようだ。
ドミノピザは2015年にイタリアに初進出し、現在は28店舗を構えている。ラザロニ氏は宅配サービスをドミノピザの強みとして挙げており、製造方法やや原材料を全てイタリア製にすることで本場の味に近付けさせると語った。
しかし、国内での反応は冷ややかだ。SNSでは「ビーチに砂を持ってくるようなものだ」「何を考えていたんだ?」「間違ってもナポリには来るなよ」など懐疑的なコメントが殺到し、アメリカが本場に対抗しようとすることに懐疑的な目が向けられている。
他方で、開店済みのドミノピザには来店客が殺到しており、思いのほかアメリカのピザは現地で人気があると言及する人もいた。
イタリアでのドミノピザの大胆な店舗拡大は、全世界で16,000店を新しくオープンさせる同社の新しい事業企画の枠組みの1つであるという。