Source: NovaMeat/Instagram
近年は畜産業による環境汚染や倫理的側面が問題視されるようになり、ビーガン(植物由来)の代替肉が欧米を中心に注目を集めている。
各国で研究開発が進められている中、スペインとイスラエルの企業が3Dプリンターで作成された代替肉を発表した。
スペインのベンチャー企業『NovaMeat』は、代替肉市場の現状がバンバーグやナゲットに限られている点に着眼し、ステーキやチキンなどの持つ独特な食感を植物性の原料で再現する研究に取り組んでいた。
そして同社は、人工的に身体の組織を作る再生医療技術(ティッシュエンジニアリング)を用いることで肉の食感を生み出すことに成功したのだ。
コメや雛豆、海藻などを組み合わせたペースト状の材料を3Dプリントでステーキの形にさせることで、低予算のビーガンステーキを20分で作ることが出来る様になったという。
さらに、イスラエルの都市レホボトに拠点を置く企業『Redefine Meat』も3Dプリントで作るビーガンステーキの開発に乗り出した。
舌触りや脂肪の配分、口に入れた時の感覚など、ステーキの特徴を細部に至るまで再現するため、同社はシェフや料理研究家からの協力を得て『Alt-Steak』を完成させた。
国内の高級レストランでの提供を視野に入れており、2022年までに小売店への流通を目標として掲げている。