Source: Peter Nygard/Twitter
世界最大の女性向け衣料品メーカー『ナイガード・インターナショナル』の創始者が先月13日、強姦を含む性犯罪と人身売買組織を運営していたとして女性10人に集団提訴された。
訴状によると、今年79歳になるファッション業界の大御所ピーター・ナイガード氏(トップ画像)は、未成年を含む若い女性にドラッグ使用を唆したりモデル登用を約束させるなどして、バハマの高級住宅街ライフォード・ケイにある別荘でのパーティに誘っていたという。
しかしナイガード氏はそこで猥褻行為を繰り返しており、被害者の一部は性行為のため外出が禁止されたり、新しい女性を呼び込むことを強要されていたと原告側は訴えている。
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またパーティには政治家や警察官が出入りしていたといい、彼らはナイガード氏からの賄賂を受け取っていたとの記載もあった。
一方で、米メディア『CNN』の取材に応えたナイガード・インターナショナルの広報担当者は、「弊社のイメージ悪化を狙った冤罪だ」と主張。
その背景には、ライフォード・ケイにあるナイガード氏の別荘が「地域の環境を破壊している」として、巨大ヘッジファンド『Moore Capital Management』のCEOであり環境保全活動家のルイス・ベーコン氏から告訴されている状況があるという。
その後2人の法廷バトルは数年間に及んで続いており、ナイガード氏がベーコン氏を別の罪で訴えたり、またその逆が繰り返されている。そのため、ナイガード・インターナショナルは今回もベーコン氏側による陰謀だと主張しているのだ。