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中国では高度経済成長期の2000年代から、若者の間で漢服が大ブームを巻き起こしている。そして、そのブームは20年が経った今でも健在のようだ。
漢服は国内で大多数を占める漢民族の伝統衣装で、現代では主に唐代や宋代などのデザインに人気が集中している。
中国メディア『CCTV』が昨年行った調査報告によると、漢服が好きと答えた国民は356万人で、対前年74.4%増という急激な変化が見られているのだ。
言うまでもなく、漢服の売り上げも絶好調だ。国内の巨大EC市場である『天猫(Tmall)』における漢服の昨年売上高は20億元(約316億円)以上と、毎年150%増に迫る勢いを見せている。
Tmallで漢服店を経営しているヤン・シルイさんは、中国の英字メディア『China Daily』の取材に対し、漢服の購買層について以下のように述べた。
「漢服の購入者は若者が多いです。1995年以降に生まれた人達は、90年代生まれに比べて5倍も漢服に好意的な見方を示しています。また、購入者の90%以上は女性です」
漢服ブームの背景には、海外留学など外国文化に触れる機会が増えたことで、自分達の文化を誇るようになったことが理由の1つとして挙げられる。
その一方で、年配者からは「容姿ばかりに気を取られている」など懐疑的な意見もあるようだ。