Source: Ricardo Esquivel/pexels
世界中で愛されている人気ブランド『トミー・ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)』や『カルバン・クライン(Calvin Klein)』を手掛ける大手ファッション会社『PVH Corp』が今月、ワニ革やヘビ皮を使用した商品の製造を今後一切行わないと発表した。
アフター・コロナ時代を取り巻く社会環境の変化に合わせ、さらにファッション産業がもたらす環境への負荷を最大限に削減させることを目的とした同社の新たな取り組み、『Forward Fashion(フォーワード・ファッション)』の一環として、この決定が下されたという。
PVH Corpに対する抗議活動を10年続けていたという動物愛護団体『PETA(ペータ)』は11日、公式Instagramアカウントで「勝利宣言」を投稿。また公式サイトで同件のニュース記事を掲載し、長年の努力を称えると同時に非人道的な皮革の製造工程を糾弾した。
トミー・ヒルフィガーはPETAへ宛てた声明文で「無駄や廃棄物を無くし、全てを活用できるファッション産業の実現を目指している」と述べ、皮革の使用禁止は「人権、環境、そして私達を取り巻く周辺コミュニティーを真摯に受け止め、共にファッションの進化を促進していくため」であると明記している。
著名なファッションブランドによる動物の毛皮や皮革の使用禁止措置は、ここ数年の間に増幅している。
2018年にはフランスの高級ブランド『シャネル(CHANEL)』が倫理的側面を考慮し、リアルファーとワニやヘビなどの皮革製造の廃止を発表した。