Source: Nike
スポーツ用品を扱うグローバル企業『Nike(ナイキ)』が今年1月から、中国の旧正月である春節を祝賀した陶磁器デザインのスニーカーを続々と新発売させている。
そんななか、同社がリリースした新CMが「中国の伝統を上手に描写できている」として、主に華僑を中心に注目を集めている。
このCMでは、ある女の子が叔母からのお年玉を「お母さんに受け取ってはいけないと言われている」と何度も断るも、叔母は諦めずにお年玉を渡そうと姪を何年も追い掛け続けるという家族の物語だ。
姪はナイキのスニーカーを履いて逃げ足を速めるが、叔母はお年玉送金アプリを通したり、またある時は山中まで姪の跡を追った。
そして月日は流れ、母となった姪が自宅に来た叔母にお年玉を渡そうとすると、叔母は新しいナイキのスニーカーを履いて毎年の「慣例」を始める準備が出来ている意思を示した。
最後に、お年玉を渡すため今度は姪が叔母に追い掛ける映像でCMは終わる。
春節に目上の人が目下の人に『紅包(ほんはお)』に入ったお金を渡すことは、中国に古くからある風習だ。これには相手の幸運や健康を願うという意味も含まれており、現地では「圧歳銭(あっさいせん)」と呼ばれている。
同CMには称賛の声が多数集まっているが、なかには礼儀として貰い物を拒絶する東アジア特有の文化に違和感も覚える人も見受けられた。