Source: Mattel
世界中の女子の憧れ、お洒落でスレンダー美人のバービー人形は、時代の流れと共にその容貌やステートメントを変化させてきた。
そして今月、アメリカ大統領選挙が今年11月に迫るなか、バービーが新作『Campaign Team(選挙運動チーム)』を発表した。
この新作では、大統領選立候補者、チームリーダー、資金調達担当、そして有権者という4人がセットとなっている。幼い時から政治を日常的なものとして浸透させ、若者の政治意欲を掻き立てることを目的としているという。
大統領候補のシリーズは、1992年から大統領選挙に合わせて7作品を展開。3作目からは黒人やアジア系など、マイノリティのバービーを多数制作している。
同社のリサ・マクナイト副社長は声明文にて、アメリカにおける女性リーダーは3分の1に満たず、そのなかで黒人女性は更に少ないと指摘した。
「私達は、将来の人物像に触れてロールプレイをする機会を女児に与えることで、リーダーシップへの道に蔓延る障害を取り除くことを目標としています」
製造元の『Barbie and Dolls』はデビューから60年間、200種類以上の職業や人物像のバービー人形を提供し、女児が自分の夢を追いかける後押しをするために「You can be anything(あなたは、誰にでもなれる)」という理念を掲げている。
なかには宇宙飛行士やボクサー、医療従事者や車椅子に乗ったバービー人形があり、人種や体形も従来のスレンダーな金髪の白人女性だけではなく、様々な容姿が作られている。
幼い時から多種多様な人物像に触れることで、自分の可能性を無限に広げる取り組みを進めているのだ。