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新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、不必要なパニック買いやアジア系に対するヘイトクライムが後を絶たない。
こうした混沌とした状況をアートで表現したインドネシア系アメリカ人の写真家の作品に注目が集まっている。
西部カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点に活動するレインハード・ケネス氏は、新型コロナウイルス被害拡大で露呈した人々の負の一面に着目。米メディア『NextShark』のインタビューに応え、彼は差別の恐怖に悩まされながら現状に心を痛めていると明かした。
ケネス氏はそうした感情を抑えきれず、感染症を口実にした差別と自己中心的な行動に対する抗議の声を可視化させたのだ。
「この作品は、パンデミックの世界における人間の欠点や過失に対する僕の考えを表現した。憎悪が蔓延する悲観的な現状のなかで、思いやりの心と優しさを広げるためのメッセージを伝えたかったんだ」
表現方法は何だって良い、声を上げることが重要なのだと語るケネス氏は、「憎悪がウイルスならば、愛はワクチンだ」と繰り返し訴えている。
ケネス氏はアジア系アメリカ人コミュニティーが創設した差別撤廃運動『Hate Is A Virus(憎悪はウイルスだ)』のキャンペーンに参加。
新型コロナウイルスを口実にしたアジア人差別が横行するなか、「ウイルスは人種を選ばない」というSNSを用いたメッセージの表明や、経済的打撃を受けているアジア系アメリカ人への義援金を募るサポート体制を構築している。