Source: Nan Lin/Facebook
アメリカ西部カリフォルニア州で7日、アジア系俳優の男性が面識のない男から「ペニスが小さい」などと煽られ、SNSで話題を集めている。
同州を拠点に俳優活動を広げているナン・リンさん(トップ画像右)は、高級スポーツカーのフェラーリに乗ってサンフランシスコのダウンタウンを走行していた。
すると、左車線からベンツに乗った男がリンさんに何かを話しかけていたことに気付く。しかし窓を開けると「罵詈雑言ばかりだった」ため、彼は窓を閉めてその場を立ち去ろうとしたという。
男はその後も彼の後をつけ、今度は彼の右側に回り同じように罵倒を繰り返していた。そこでリンさんが携帯を取り出して撮影しようとすると、男は突然「君はとても美しい人だよ」と声のトーンを変え、「ペニスは極小だけどな!」と言い捨てた後、猛スピードで逃走した。
リンさんは動画をフェイスブックに投稿し、男からの煽り行為に反応しなかったリンさんへの称賛の声が続出した。なかには、アジア人が高級車に乗っていることが気に入らなかったのではないか、と人種差別が要因であると指摘する人もいた。
同投稿で彼は、男を「至って普通の人だった」と述べた上で「何が彼をあんな行動に突き動かしたのだろう?僕の車?僕自身?それか、その組み合わせ!?」と訴えている。自分には、人を苛立たせる何かがあるのだろうか、と動揺を隠せない様子だった。
リンさんがこうした奇妙な被害を受けたことは、実は今回が初めてではない。
サンフランシスコで2018年、リンさんは同じく高級車のアウディを走行中、横断歩道の前で信号待ちをしている時に突然子連れの男に車を蹴られた。
当時はリンさんも激高し、その場で殴り合いの喧嘩が勃発。途中で通行人の男性がリンさんをタックルして騒動を止めようとするも、結局は男性を含む3人全員が暴力を振るい合う乱闘騒ぎとなった。
その時の映像がSNSでシェアされ、アメリカ社会におけるアジア系への根深い差別意識に対する批判が相次いだ。