2017年の暮れから話題となった、セクハラ被害を訴える#MeToo運動。
性被害を受けても周りに言えずにいた被害女性達が、SNSなどで”Me Too”(私も)と公言することでセクハラの深刻さを浮き彫りにするキャンペーンである。
ハリウッドの有名プロデューサー、ハーヴィー・ワインスタイン氏による数々のセクハラ被害がマスコミにより暴露されて、泣き寝入りをしていた女優やモデル達が声を上げたことが#MeTooの始まりだ。
アメリカのみならず、日本でも#MeTooは話題となり、セクハラ撲滅運動が世界的に拡大しているのだ。
今年開催されたゴールデン・グローブ賞では、セクハラ撲滅運動の結束力を示そうと、セレブ達が全員黒いドレスを着てイベントに参加したことが大きな話題となった。
しかし、そんな世界的な#MeToo運動に冷たい視線を送る大女優がいるのだ。
ブリジット・バルドーが#MeToo運動に参加する女優達を批判
60年代の映画界を代表するフランスの大女優、ブリジット・バルドー(83)が今週、地元メディアParis Matchの取材を受けた。
その中で彼女が#MeTooキャンペーンに触れた際に放った言葉が、西欧の女性達を憤慨させたのだ。
「#MeTooの活動をしている女優達のほとんどは、注目を集めたいだけ。偽善的で馬鹿げているわ。女優達が採用されるために女の武器を使うのは普通のことよ。それをセクハラって言ってるだけね。」
セクハラ被害を受けた女優達を、嘘つきの尻軽女呼ばわりしているかのような彼女の発言は、リベラル派から多くの批判を受けた。
さらに彼女はこう付け加える。
「私はセクハラ被害を受けたことは一切ないわ。それに、男の人が私のことを可愛いねとか、良いお尻だねとか言ってくれると、嬉しいとしか思わなかった。」
1956年に放映された、フランスとイタリアの合作映画「素直な悪女」でセックス・シンボルのイメージが付いたブリジット。
性に対して寛容的な彼女は、自分の身体を使って上へのし上がることへの抵抗がなかったのかもしれない。