Source: Instagram
大女優ナタリー・ポートマンが今月、米メディア『USA Today』にて自身が主演を務めた最新映画『Vox Lux』のインタビューに応えた。
しかし、インタビューの途中で彼女が歌手ジェシカ・シンプソンについて苦言を呈したことで、2人の間に亀裂が生じたのだ。
ナタリーがジェシカに対して言及したのは、ポップ歌手のマドンナが自身のロールモデルであると語った後のことだ。
「まだ覚えてるわ。私が10代の頃に見た、ビキニ姿のジェシカ・シンプソンが載った雑誌のカヴァー。そこには、’私、ヴァージンなの!’って文字が書いてあった。意味が分からなかったわ。これは一体、女性や若い女の子達に何を伝えようとしていたのか、理解出来なかった」
すると、こうした大女優からの辛辣な酷評を見たジェシカ・シンプソン本人が、自身のインスタグラムを通じて反論文を掲載した。
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「ナタリー・ポートマン、今朝は私があなたを混乱させてしまったみたいで、とても落胆したわ。あなたも名の知れた存在であるなら、分かるでしょう。公に向けた私達の”イメージ”は自分でコントロール出来ないって。このイメージというのは、業界人が故意に作り上げたものよ。でも私は、自分らしさを保つことの大切さを学んだ。だから、自信を持ってビキニを着たからといって卑猥な印象を与えるなんて考えないわ。私は全ての女性達に、好きな服を着て、好きな人とセックスすれば良いと伝えたいの。女性が何を選ぼうが、責めることはしないわ。あなたもそうするべきよ」(※一部省略)
彼女の投稿には20万件近くのいいね!が付いたが、コメント欄には賛否両論の意見が殺到した。
「ナタリー・ポートマンって本当に保守的よね」
「女性が何を着ようと自由じゃない。私はジェシカを支持する」
「インスタグラムで公開しないで、個人的にナタリーにメッセージを送るべきだったのでは?」
中でも多く聞かされたのは、ナタリーはジェシカを批判していたのではなく、雑誌の表紙が伝えようとしていたメッセージに疑問を投げかけたのではないか、という主張だ。
こうした様々な意見が交差する中、ナタリー本人がコメントを投稿。自身の考えを力強く明記させた。

「返信、ありがとうございます。あなたの考えには完全に同意するわ。女性は何を着ようと、どう振る舞おうと批評されるべきではない。私が言いたかったのは、思春期に女優として人々の視線を浴びる身であった時に、メディアが煽っていた”女性が取るべき態度”というメッセージが理解出来なかったの。あなたを傷付ける意図はなかった。もし、私の言葉によって不愉快な思いをさせてしまったのならごめんなさい。女性の権利向上を促すあなたの意志と才能には敬意を表するわ」
ナタリーの誠実なリプライに、称賛の声が多数上がった。しかし、今のところジェシカ・シンプソンからの返信はないようだ。お互いの主張に合理的な理由があると分かったことで、2人の間にできた亀裂の回復はそう難しくないかもしれない。