Source: Priyanka Chopra Jonas/Instagram
人気ドラマ『クワンティコ』でその名を世界に轟かせた、インド出身の女優プリヤンカー・チョープラー(トップ画像)。
彼女は18歳の時にミス・インディアを経てミス・ワールドの座を獲得し、さらに2015年にはインド西部の都市ムンバイに映画制作会社『Purple Pebble Productions』を創設。女優業の傍らで、経営者としても活躍しているのだ。
そんな輝かしい経歴を持つチョープラーだが、彼女は来月9日に販売を控える回顧録『Unfinished』のなかで、過去に虐めを受けて自信を無くした時期があったことを明かした。
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チョープラーは12歳の時、インドを離れて親戚の住むアメリカへ移住した。
しかし、現地の学校ではクラスメートから人種差別的な罵り言葉を浴びせられ続け、校内のカウンセラーや友人に助けを求めても状況は改善しなかったという。
そうして彼女は「誰も私のことを見ないでほしい」と、自分の殻に閉じこもるようになった。
虐めに耐え兼ねたチョープラーは、両親に1本の電話を入れてインドへ帰国。すると、現地での生活は全く別の世界であったと回顧する。
「周囲の環境は愛に溢れていて、みんなが私を受け入れてくれた。インドへの帰国は、留学時代の悪夢から私を癒してくれたのよ」
Source: Priyanka Chopra Jonas/Instagram
新しい学校では健全な人間関係を構築し、パーティへ出席したり恋人とデートに出掛けるなど、「10代らしい人生を送ることが出来た」と米メディア『People』のインタビューに応えている。
「演劇部に所属していて、たくさんの人達から『とても演技が上手だね』と褒められたの。普通の青春時代を過ごせたことで、自分に自信を付けることが出来たの」
とにかく目立たないように生きていたアメリカの高校生活とは一変、彼女はありのままの自分でいることを決め、他人とは違う生き方を選ぶようになったのだ。
Source: Priyanka Chopra Jonas/Instagram
そして現在、チョープラーは「バリウッドスター」との名で呼ばれ、Instagramのフォロワー数は6000万人以上とインド最多だ。さらに歌手としても成功を収め、インド政府からは最も高位であるパドマ・シュリ賞を受賞。
そして、数々の偉業を成し遂げたチョープラーは2018年、10歳年下のアメリカ人歌手ニック・ジョナスと結婚した。
暗闇のなかで彷徨い続けていた10代の少女は、大人になってバラ色の人生を歩むことになったのだ。
夫のニック・ジョナスと(上) Source: Priyanka Chopra Jonas/Instagram
様々な困難を乗り越えてきたチョープラーは、『Unfinished』が同じ境遇に立たされている人々の手助けとなることを望んでいると話す。
「嫌なことが続くと、悲観的な気分が心地よく感じてしまうの。でも、勇気を出して光を見付けてほしい。
家族でも、友達でも、カウンセラーでも、信頼できる人に悩みを打ち明けてみて。1人で思い悩むのは、時間の無駄でしかない。
誰かに話を聞いてもらいことが、現状を打開する鍵となるのよ」