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2011年にヒット曲Super Bassをリリースして以降、ヒップホップ界の女王として長年君臨してきたNiki Minaj(ニッキー・ミナージュ)。
しかし昨年、彼女に強敵が現れた。その名も、Bodak Yellowで一躍有名人となった新星ラッパー、Cardi B(カーディ・B)だ。
男性ラッパーが多数を占めるヒップホップ界にて、女性ラッパーの価値向上に貢献してくれている頼もしい2人だが、最近では不仲説が囁かれているのをご存じだろうか。
昨年リリースされたMigos(ミーゴス)の新曲、Motor Sport(モーター・スポーツ)。
トップ女性ラッパーであるニッキーとカーディ・Bが共演した力強いミュージック・ビデオだが、これが2人の確執を生んだ元ではないかとの噂が広まっているのだ。
まず、カーディ・Bがミーゴスの新曲に関してインタビューを受けた際、「ニッキーのパートが完成したのは、私が歌うパートが完成した後。最初に聴いた歌詞とは全然違ったわ」と主張。そして、「ニッキーがカーディ・Bの歌詞に負けないように工作した」との憶測が広がってしまったのだ。
彼女の発言を聞いたニッキーは怒りが爆発。カーディ・Bとの不仲説についてインタビューされると、「彼女には深く傷付けられた」と涙ながらに語った。
「私がデビューした時は、先輩ラッパーと共演したら喜びの言葉しか出なかったわ。ラップの先駆者をリスペクトするのは、当然のことだもの。なのにカルディからは、それを感じられなかった。それどころか私を悪者扱いして、世間からの批判を受けさせようとしてるのよ。」
これに対して、カーディ・Bはコメントを残していない。
トップ女性ラッパー間の緊迫した状況が続く中、女王ニッキーが遂にカーディ・Bを目の敵にした新曲をリリースした。ニッキーの久しぶりの新曲に、世間は大きな注目を集めている。
その名も、”Chun Li”(チュン・リー)と”Barbie Tingz”(バービー・ティングス)。
彼女らしい奇抜な歌詞とミュージック・ビデオとなっているが、その内容はカーディ・Bに当てたディスであることは容易に分かる。
Chun Li(チュン・リー)
タイトル名の由来は、『ストリート・ファイター』の女性キャラ、チュン・リーからだ。
いつものようにセクシーな服を着たニッキーが卑猥な歌詞を歌う、という一曲となっているが、歌詞をよく聴くと・・・。
「こいつ、歌詞も全てパクりやがって。」
「あら、何事も無かったかのようにいきなり友達になろうだとか言い出したわね。」
「なるほどね。私を悪者に仕立てあげようとしてるんだ。」
「ラップ界の女王はこの私だ。」
カーディ・Bの歌い方やファッションがニッキー・ミナージュにそっくりなのを受け、「パクり魔」と批判したり、既述したインタビューでカーディ・Bがニッキーを加害者に見立てようとしたことに対して怒りをぶつけるなど、誰が聞いてもカーディ・Bを目の敵にした歌詞になっている。
Barbie Tingz(バービー・ティングス)
“I’m a bad bit*h. Fuck the bit*h. Bit*h get slick, I’ma cut the bit*h.”
「私はヤバいビ○チだよ。クソ女はしばき倒せ。クソ女が、調子こいたらナイフで刺すぞ。」
可愛らしい声で凄いことを言い出すニッキーから歌が始まる、Barbie Tingz(バービー・ティングス)。
Chun Liと同じように、ここでもニッキーはカーディ・Bに対して「パクり魔」だとディスっている。
「お前、結局は私になりたいんだろう。需要のある女になりたくて。」
「尾行されるからインスタグラムから身を引かないといけなかったわ。私の歌とファッションをパクることしかできないのね。」
MVでは、ニッキーの真似ばかりする、カーディ・Bを揶揄したかのようなシーンもある。
自分の真似ばかりしてくるピンク色の髪の女を見て、怒りが爆発しそうなニッキー。
これを見たニッキーのファンは、直ぐさまカーディ・BのSNSを襲撃。
彼女のインスタグラムのコメント欄を誹謗中傷で埋め尽くし、荒らし行為に出たのだ。
ヒップホップ界の女王ニッキー・ミナージュを怒らせたプリンセス、カーディ・B。
しかし、カーディも黙ってディスを聞いているような性格では無い。近々、ニッキーを攻撃するラップをリリースするかも?
ただ、トップ女性ラッパーとして仲良くして欲しいというのが、多くの人々の本音かもしれない。