1975年生まれのアンジェリーナ・ジョリーは、今年で43歳になる。
俳優と女優の間に生まれた彼女は、7歳の時にデビューして以来、ファッションモデルや演技派女優として着実に実績を積み上げてきた。
10代後半から20代前半の間は鬱病による自殺願望に悩まされるも、トゥームレイダーやMr. & Mrs.スミスなど女優として評価されることで克服することができたという。
アンジェリーナ・ジョリーは人気絶頂であった30代の時、「世界で最も美しい女性」としてメディアにひっぱりだこであった。
そんな彼女も、今年の6月で43歳となる。日本では「アラフォー」と揶揄される年齢だ。
しかし、彼女は年を重ねていくことに不快感を示すどころか、「老いていくのは喜ばしいこと」と語る。
“老いることは、生きている証”
アンジェリーナ・ジョリーは今週、フランスの香水・化粧品メーカーGuerlain(ゲラン)の広告塔として、米情報誌InStyle(インスタイル)のインタビューに応じた。
その中で一際注目を集めた回答が、彼女の老いに対する見解だ。
「あなたは世界一美しい女性として知られていますが、美しさを保つための秘訣などあるのですか?」という質問に対し、アンジェリーナはこう答えた。
「ありがとうございます。鏡を見ると、自分がどんどん年を取っていくことが分かる。でも、自分の老いていく姿を見るのは好きなの。生きている証拠だからね。生きているから、老いていくのよ。 もちろん、自分には美しくない欠陥はたくさんある。妊娠期間中に出た黒いシミとかね。」
さらに彼女は、「年老いていく自分を見ると、心が和むわ」と言う。
その理由は、なんとも心温まるものだった。
“老いていく自分の顔を見て、両親を思い出すの”
「自分の顔を鏡で見た時、お母さんに似てるって思うのよ。それが、私を心地良い気分にさせるの。見た目とか容姿が好き、という訳ではないの。今の自分の姿を見ると、自分の中にいる家族を見詰めている気持ちになるのよ。だから、老いていく自分を見るのが好きなの。」
アンジェリーナの母親であるミシェリーヌ・ベルトラン(写真左)は非常に美しい女性で、アンジェリーナに瓜二つだ。
まだまだ年を取ることを嫌がる女性が多い世の中。
大女優の1人であるアンジェリーナ・ジョリーが老いに喜びを見出すことは、多くの女性達にとって人生のお手本となってくれることだろう。