Source: Tampax
アイルランドの広告基準局が先月、生理用品のコマーシャルを「子供に悪影響」「描写がリアルすぎる」などの理由で規制する措置を講じた。
規制対象となったのは、世界100か国以上で販売されているアメリカのタンポンブランド『Tampax』のCMだ。
この広告では、架空のトークショー『Tampons & Tea』のなかで、女性2人がタンポンの使い方について学ぶ構成となっている。
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タンポンを入れると異物感を感じる、というゲストの女性に対し、司会者が「それは奥まで届いてないからよ。グイっと押し込んじゃいなさい!」と奨励。実物の商品を取り出して使い方の実証を行い、「快適にタンポンを使いましょう」との一言でCMは終わる。
しかしCMの放送が開始されると、数十件ものクレームが発生した。現地メディアによると、苦情内容は「女性を蔑視している」「性的な表現を仄めかしている」などというものだ。
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アイルランドの広告基準局『Advertising Standards Authority for Ireland(ASAI)』は、「このCMに露骨で猥褻な要素はない」としながらも、苦情件数から多くの視聴者を不快にさせていることを理由に、広告配信の禁止を講じたのだ。
しかし、この判断は「生理を疚しいもののように捉えている」として、ASAIに対する批判が続出。一方で、Tampaxの広告は「分かりやすく、タンポンの使用に恥じらいを感じさせない」と称賛の声を贈る人々が相次いでいる。