Source: Scarlett Nettles via WSFA
新型コロナウイルス感染拡大に収束の兆しが見えず、多くの人が不安を抱きながらの生活を強いられている。
しかしアメリカで先月、そんな重苦しい状況のなかで新生児が誕生し、赤ちゃんを待ち侘びていた家族にこの上なき幸せが訪れた。
母親のエミリーさんと父親のトミーさん(上) Source: Tommy Edwards via ABC News
アラバマ州のバプテスト医療センターで撮影された上の写真は、先月22日に誕生したトーマス君を抱える両親の姿だ。
現地メディアによると、母親のエミリーさんはウイルス感染を防ぐために、妊娠中は恒例のベビーシャワーを断念。入院後も来訪者を受け付けていなかったという。
分娩時も夫のトミーさん以外の立ち合いが禁じられていたが、それでも2人の両親と親友は病院の駐車場で待機していた。そして赤ちゃんが産まれると、トミーさんが喜びのあまり分娩室の窓から家族の待つ駐車場に向かって、息子のトーマス君を掲げたのだ。
Source: Scarlett Nettles via WSFA
その瞬間を捉えた写真(画像上)はまるで、コロナ禍で憂鬱な雰囲気に包まれた世界に差し込んだ一筋の光のようだ。
撮影者であるトミーさんの母親のクリスティさんは、米メディア『Good Morning Ameica』の取材に応え、幸福感に包まれた当時の思いを以下のように語っている。
「混乱した世の中が、一気に美しい景色に変貌したの。すべてが完璧なひと時だったわ。この日のことは、一生忘れることはないでしょう」