Source: NYPD
アメリカ・ニューヨーク市のクイーンズ区で先月26日、アジア人に対するヘイトスピーチの被害届が出された。
現地メディア『amNewYork』によると午前11時45分頃、狭い道を歩いていたアジア人女性のカップルが、前から容疑者の男(トップ画像)が来たことに気付いて道を譲ると、男が突然「ふざけるな、この馬鹿女!ウイルスを持ち込んだのはお前達だろう!」と罵声を浴びせたという。
男が立ち去った後、女性の1人が「何がしたいの?」と反発。すると男は振り返って2人に突進し、彼女達の所有物を道路に放り投げた。怒った女性が携帯カメラを取り出して撮影を始めると、男はカメラを奪い取り何度も路面に投げ付けて破壊させたという。
The pictured individual is wanted by the Hate Crimes Task force in regards to a Criminal Mischief that occurred on 4/26/20 near Wetherole Street and 66 Avenue. Anyone with information is asked to call 1-800-577-TIP or @NYPDTips pic.twitter.com/iA2iBr9Ha4
— NYPD 112th Precinct (@NYPD112Pct) April 27, 2020
その後男は姿を消したが、ニューヨーク州警察のヘイトクライム対策部は同月28日、監視カメラ映像に記録された容疑者の姿を公式SNSアカウント上で公開。目撃情報の提供を呼び掛けている。
一方、被害を受けた女性は「心優しい地域住民の人達が助けてくれた」と現地メディアの取材に応えている。
騒ぎを聞きつけた通行人が警察に通報したり、ある男性は容疑者を追いかけて顔写真を撮影するなど、周囲からの協力に感謝の意を述べた。