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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴う医療崩壊が懸念されているなか、現場の最前線で戦う医療従事者からは心身ともに疲労が溜まっている。
彼らの負担を少しでも減らそうと、中東やアフリカなどから来た難民達が消毒作業や食事提供、マスク製造など医療施設のヘルパーとして活躍しているのだ。
壊滅的な内戦の続くシリアから逃れてきたハッサン・アッカドさん(上)は、自身のインスタグラムで防護服に身を包んだ自撮り写真を投稿。
「僕はダマスカス(シリアの首都)出身だけど、ロンドンに住んでいる。近くの病院がヘルパーの募集をしていたから、訓練をした後に病室の消毒作業を終えたよ。コロナウイルスは国境を知らないが、愛も国境を知らない」
アッカドさんはインスタグラム上で、同じく医療従事者のヘルパーとして働いている難民の知人らを紹介している。彼らの中には消毒作業員以外にも、弁当係や清掃員など様々な形で援助を行っているようだ。
さらに、移民や難民の女性達が経営・運営しているメリーランド州のケータリング会社『Mera Kitchen Collective(上)』は、最前線に立たされている医療従事者や地域住民らに無償で食事を提供。
義援金を募ることで経営体制を維持しており、移民・難民のみならずコロナ不況で職を失った飲食業の人々も雇用しているという。