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新型コロナウイルスの感染拡大が欧米に押し寄せ、アジア人を狙ったヘイトクライムが多発している。こうした状況から身を守ろうと、アジア系アメリカ人が大量に銃を購入しているようだ。
複数の欧米系メディアによると、国内における銃の売り上げが過去数週間で5倍から6倍に急増しており、その主要な購買層はアジア系アメリカ人だという。
カリフォルニア州南部で銃販売店を営むデイビット・リウ氏は米メディア『Newsweek』の取材に応え、今月3日から4日にかけて50人以上が銃を購入したと述べている。
「こんな小さい店では考えられない状況だよ。彼らは、中国系やアジア系がターゲットにされているというニュースを聞いて来店したんだ」
さらに米メディア『Daily Beast』の報道によると、ワシントン州の都市リンウッドにある銃販売店『Lynnwood Gun & Ammunition』の通常時の売り上げが1日10点から15点だったのに対し、新型コロナウイルスによるヘイトクライムのニュースが頻発し出した頃からは1日60点以上も購入されるようになったという。
また同店のオーナーは、付近の銃販売店でも同じ現象が起きていると話している。
銃の売り上げが急増した背景には、アジア系に対する嫌がらせや暴行事件などのヘイトクライムから自分を守る目的以外に、元々アジア系アメリカ人のなかで銃を所有していた世帯が少なかったことも理由の1つとして挙げられている。