Source: @escapedmatrix/Twitter
アメリカ西部カリフォルニア州サンフランシスコで、「駅のホームで飲食していた」として黒人男性が逮捕され強い批判が沸き起こっている。
白人警官の1人が駅のホームでサンドイッチを食べていたスティーブ・フォスターさんに近付き、「駅構内での飲食は違法です」と伝えた。しかし、フォスターさんが「駅内で飲食している人は他にもたくさんいる」とその場を離れようとするも、警官が彼のリュックサックを強く掴み、彼が立ち去ることを阻止した。
その後も数分間に及び双方は口論を続け、フォスターさんが逮捕を拒絶したことを理由に警官が「お前を拘置所に連れて行く」と発言。すると別の白人警官が駆け付け、無実を主張するフォスターさんに手錠をかけたのだ。
Everyone meet Steve Foster. He was arrested for eating a sandwich while black.
BART spent $2.1 million to hire 19 police officers in what it describes as a “Quality of Life” initiative, which translates to cracking down on black people eating sandwiches.pic.twitter.com/mVAKMET8Xx
— Big Boss (@escapedmatrix) November 10, 2019
フォスターさんの恋人が一部始終を撮影し、動画はSNS上に拡散された。フェイスブックでの閲覧数は300万回を超え、フォスターさんが黒人であったことから逮捕されたのではないかと批判が殺到。アメリカメディア『Newsweek』によると、本件に対する抗議として「駅中でサンドイッチを食べよう」との呼びかけが始まり、騒動の翌週に多くの人々が市内のエンバーカデロ駅に繰り出してデモに参加したという。
炎上を受けた鉄道会社バートは謝罪声明を発表。その中で同社は「駅構内での飲食は州法で禁止されている」と弁明しつつ、「警官はフォスター氏に対する出頭命令書を発行したが、そこで区切りを付けるべきでした。身柄拘束は行き過ぎた行為だ」としてフォスター氏に謝罪した。
しかし、アメリカメディア『ABC 7 News』によるとフォスター氏は「謝罪は受け入れられない」と述べており、バートを提訴することも考慮していると明かした。