Source: Dino Adyansyah
インドネシア・西ジャカルタ市にある大型ショッピングモール『Puri Indah Mall(プリインダモール)』の新しい規定が波紋を呼んでいる。その規定というのは、バイクタクシーの運転手は来客用トイレではなく従業員用トイレを使用しなければならない、という不可解なものだった。
同国で親しまれているバイクタクシー『オジェック(Ojek)』の運転手ルカルディさんは現地メディア『KOMPAS』の取材対し、「オジェックの運転手だけ来客用トイレの使用を禁止するとは、非常に不愉快だ」と怒りを露わにした。また彼は、モールがこの規定を断行させた理由として、客からの苦情があったのではないかと話している。しかし、苦情が発生した理由は明らかになっていない。
KOMPASによれば、従業員用トイレのプレートは制定後、「従業員用/オジェック用」という表記に変更されたと報じられている。
同メディアの取材によってプリインダモールの「トイレ隔離規定」が公の目に留まり、「職種で差別するのは最低だ」「社会的地位に関わらず、生理現象は誰にでも同じように起こることだ」など同規定に対する批判が噴出している。
オジェックは配達業務の他、買い物代行や送迎サービスも提供しており、インドネシアにおける公共交通機関の未発達を担う頼もしい存在として、利用者から高い支持を得ている。