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韓国南部・全羅南道(チョルラナムド)で6日、30歳のベトナム人妻に暴力を加えた疑いで36歳夫が逮捕された。
シンガポールの英字メディア『Straits Times』によると、容疑者の男と結婚するために韓国へ移住したという被害者の女性は今月4日、2歳の息子が傍にいる中、朝の9時から約3時間に亘り夫から殴る蹴るなどの暴行を受け、肋骨を折る重傷を負った。その時の映像がフェイスブックに投稿され、国内で大きな波紋を呼んだのだ。
「ここはベトナムじゃないと何度言ったら分かるんだ?」
霊岩(ヨンアム)警察へ通報を入れた被害者の知人女性の証言では、容疑者は犯行動機として「ベトナム語を話さなかったから」と供述しているという。
被害者の女性は現在病院で治療を受けており、息子と共に移民女性人権施設に保護されていると報じられている。
また霊岩警察の調べでは、被害者は夫から暴力を受けた映像をベトナムにいる家族に知らされることを恐れている様子だという。
韓国では交際相手に対する暴力が深刻な社会問題となっている。警視庁の集めたデータからは、2011年から2016年の間に交際相手への暴行罪で検挙された人数が1万人を超えるという驚異的な結果が発表された。
安全行政委員会所属のパク・ナムチュン議員は「被害者の多くが弱者であること、交際相手という親密な関係で起こる犯罪ということから、これまでは支援策や保護対策が不十分だった。デートDV禁止法など、制度的措置を講ずる必要がある」と、早急に対応策を練る必要性を強く訴えている。