Source: CEN/Sina Hermann
スイスとフランスの国境沿いに位置するバーゼル=ラント準州で先月23日、何者かにスプレーを吹き掛けられた老猫が、動物病院に運ばれた3日後に死亡した。
被害を受けた猫のミゲリはシナ・クンツさんの飼い猫であり、13歳の高齢猫だったという。
「彼女の全身に黄色いウォータープルーフのスプレーが掛かってたわ。特に顔が酷くやられていた」

Source: CEN/Sina Hermann
クンツさんは慌てて動物病院に駆け付けるも病状は悪化し、ミゲリは3日後に他界した。彼女はメディアへの声明にて、犯人は近辺で続いている猫をターゲットにした虐待者と同じではないかと訴えている。
同州ビール=ベンケン地区ではミゲリが被害を受ける数日前から、ヒゲを含む全身の毛を刈られたり手足を骨折させられるなどの虐待が相次いでいたというのだ。ミゲリの死後、クンツさんは警察に通報し、現在はその他の類似事件も含めて捜査中だと報じられている。
スイスでは「動物の尊厳」が憲法によって保護されている、世界有数の動物福祉先進国だ。2005年に規程された動物保護法では、家畜や実験用動物を含む全ての脊髄動物と一部の無脊髄動物に虐待あるいはネグレクト(養育放棄などで衰弱させること)などで苦痛を与えた場合、最大で3年の懲役刑が課される。