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患者にニカブを取るよう言及した医師が解雇の危機に

Source: Gert Altmann/Pixabay

イギリス中部スタッフォードシャーにあるロイヤル・ストーク大学病院の医師が、イスラム教徒の患者にニカブ(目以外を覆う布)を取るよう要求したことが宗教差別的であるとして解雇の危機に直面している。

イギリスメディア『The Independent(インデペンデント紙)』が報じた。

 

フリーランスの総合診療医であるキース・ウォルバーソン氏は、職歴23年のベテラン医師だ。ある日、イスラム教徒である女性が自分の子供を診断してほしいと来院。しかし、彼女がニカブを着用していたため話が聞こえ辛く、口元のヴェールを取ってほしいと要求したという。すると女性は、これが「無礼な行為」であるとして憤慨し、彼女の夫が同病院の上層部に通報したのだ。

 

通報内容は一般医療評議会(以下、GMC)に報告され、人種差別に該当するか審議される予定となっている。現在、停職処分に課されているというウォルバーソン氏は、失職するのではないかという恐怖心に苛まれていると訴えた。

「僕はフリーランスの医者だ。もしGMCに通報されたら、仕事の依頼が来なくなってしまう」

本件についてイギリスの医師会はGMCに対し、「医師と患者の両方を守る明確な規程を定めるべきだ」と主張。そして、以下の声明文を発表した。

「患者の信仰に敬意を払うことは、我々が最も重要視していることだ」「しかし、医療上の理由からニカブやブルカを外す必要性が出てくることも明白だ」

更に、ニュースを聞きつけた人々による署名活動も開始された。電子署名サイト『change.org』に開設されたページ「ウォルバーソン博士の解雇を阻止する(原題:Stop Dr Wolverson getting fired)」には、現時点で13万人以上の賛同者が署名に協力している。

最悪の場合は職を失うという窮地に立たされたウォルバーソン氏だが、膨大な数の署名と医師会の後援が解雇の足音を遠ざけていることは確かだ。

 

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