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【中国】政府が顔合成技術「DeepFake」の違法化を検討

Source: derpfakes/YouTube

中国政府が先月、映像の中にいる人物の顔を別の誰かの顔に合成させるAI(人工知能)技術『DeepFake(ディープフェイク)』の利用を全面禁止する法案を立法機関に提出した。

ディープフェイクは「肖像権侵害に該当するのみならず、公益を損ない、国家安全保障の脅威となる」と、同技術の悪用を危惧した議員らが警鐘を鳴らしたのだ。

中国政府をも脅かすこの技術は、2017年末に英語圏の匿名掲示板サイト『Reddit(レディット)』で最初に公開されたという。「deepfakes(ディープフェイクス)」と名乗るアカウントが、同技術を用いてハリウッド女優やファッションモデルの顔をポルノ女優の顔に合成させ、まるで彼女達がポルノ動画に出演しているかのような映像を掲示板に投稿したことから話題になった。

それ以降はハリウッド女優のみならず、技術者達へ知り合いの女性をポルノ女優の顔に合成させて欲しいと要請するユーザーが殺到。そして、実際に個人の顔が勝手に合成された動画が投稿され出したのだ。

レディット運営側は状況を問題視し、ディープフェイクの技術を提供していた掲示板を昨年2月に急遽閉鎖させた。その後レディットは利用規則を更新し、許可無く偽造された性的な映像の配信を禁止する項目を追加した。

しかし、誰もがディープフェイクで”顔交換”が出来るよう、掲示板が閉鎖される前にあるユーザーによって「FakeApp」という映像合成アプリが開発されていたのだ。同アプリは公式サイトで自由にダウンロードが可能となっており、ある程度の素材を収集すれば2つの異なる映像を合成することができるという。

AIを駆使した驚くべき技術だが、中国政府が危惧するように、悪用される可能性も無視できない。中国では世界に先駆けてディープフェイクの違法化に着手したが、一方でこの技術を純粋に楽しんで利用しているYouTubeアカウント『derpfake(デルプフェイク)が話題になっている。

ディープフェイクならぬ「デルプ(間抜け)フェイク」という名のYouTubeアカウントでは、映画やコメディ番組などのオリジナル映像を全く別の有名人の顔にすり替えた動画を多数配信している。単純に”笑える動画”の作成を目的としていることから、特に規制はかからず多くのユーザーからの支持を得ている。

元の映像である左側はトランプ大統領のモノマネで人気を博している俳優のアレック・バールドウィン、そして右側がディープフェイクでトランプ大統領の顔を合成させた映像だ。不自然さは殆ど無く、本当にトランプ大統領が話しているかのような映像には驚きを隠せない。もし、声をも合成させてしまう技術が開発されるものならば、偽造された映像だと気付く人はいなくなるだろう。

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