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絶滅の危険性が高い「危急種」に指定されているコモドドラゴン(正式名称:コモドオオトカゲ)の生息地コモド島を、インドネシア政府が2020年より1年間封鎖する方針を決めたことが分かった。
インドネシアの英字メディア『Tempo Newspaper』によれば、コモドドラゴンを1匹5億ルピア(約400万円)で外国に売るために、島から41匹を盗んだ9人が逮捕されたという直近に発生した事件を受け、当局が対策を打ち出したと報じられている。
現在、世界遺産であるコモド国立公園に5700匹ほどしか生息していないというコモドドラゴン。観光客にも人気のコモド島だが、こうした密猟業者による乱獲を問題視した西マンガライ県当局が環境省と会合を開き、島封鎖という合意に至った。
西マンガライ県のマリウス・ジェラム報道官は公式声明にて、封鎖期間中は当局による生息環境の保護と島内にあるエサの確保を目的としていると発表。しかし、同じくコモドドラゴンの住むリンカ島とパダル(Padar)島は開放を維持するとされており、観光客の出入りも許可されるという。
絶滅危惧種や希少種はペットや薬物などとして高く売られるため、密猟や違法伐採が世界中で深刻な問題となっている。環境保護や密猟業者に対する取り締まり強化など、早期の対応が求められている。