Source: waitrose.com
イギリスの高所得層向けスーパー『Waitrose (ウェイトローズ)』で16日、公式サイトに掲載していた子供向け誕生日ケーキのデザインを男女別に分けていることが「性差別ではないのか」と消費者からのクレームを受け、スーパーの運営会社は問題となったページを削除した。
インターネット・マーケティング戦略支援の会社を営むルイス・ディロンさんが、自身のツイッターで強く非難をしたことから多くの人の目に留まった。女の子用のデザインがピンク色のお城やバッグであるのに対し、男の子用はスポーツ用のボールや消防車など多種多様なデザインがあることに不満が続出したのだ。
Dear @waitrose, really?
I get that many of the cakes appear on both lists but, in addition, girls get pink castles, cupcakes and handbags, boys get fire engines, pirates and all the sports.
Please do better. pic.twitter.com/7IXBN0VJF7
— Louise Dillon (@armadillosocial) April 16, 2019
イギリスメディア『Daily Mail(デイリー・メール)』によると、息子のいる2児の母というディロンさんは、こうしたデザインを性別で分けることは子供達を本当に興味のあることから遠ざけてしまうと訴えており、「好きだと思うものは『彼らのために作られたものではない』という固定概念を子供達に植え付けてしまう」と警鐘を鳴らしている。
その他にも、カテゴリーを性別ではなく単純に「子供用ケーキ」として表示させるべきだという声や、女児でスポーツが好きな子もいる等、ディロンさんに賛同する人々がツイッターのリプライ欄へ殺到した。
一方、カテゴリーを男女別で分けることで「欲しいデザインが探しやすくなる」などの理由から、店側の表記を擁護する者も少なくない。
炎上を受けたウェイトローズ社は、性差別的であるとされた誕生日ケーキのページを削除した。しかし、デイリー・メールによれば同社からの謝罪声明やコメントは現在のところ出ていないという。
同社は以前も差別的と捉えられる商品の販売を巡り消費者からのクレームを受けており、先月はアヒル型のダークチョコレートを「ブサイク」と名付けたことが人種差別的であると非難が集中し公式に謝罪している。