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今月15日、トランプ大統領は自身の主要選挙公約である”国境の壁”の建設費用を議会承認を得ずに確保するため、国家非常事態宣言を検討していると発表した。
突然の発言に、国内外から強い抗議の声が殺到している中、メキシコと約300kmほどの国境に接しているニューメキシコ州の知事も、公式ツイッターで反対声明を出した。
そして、その反対声明の”出し方”が「斬新すぎる」と、大きな注目が集まっているのだ。
All of this talk about walls tonight… #SOTU pic.twitter.com/QFLAYHor0t
— MichelleLujanGrisham (@Michelle4NM) 2019年2月6日
「国境の壁を巡る議論が渦巻いてるけど・・・」というキャプションと共に投稿されたこの動画は、ニューメキシコ州知事選挙のキャンペーン動画だ。現州知事のミッチェル・ルヤン・グリシャム(Michelle Lujan Grisham)氏が「(ニューメキシコ州では)壊さなければいけない壁がたくさんあるわよ」と言い残し、分厚い壁に体当たりしてぶち破るという斬新な演出で出来上がっている。
インフラ設備の改善や、実習制度の整備、中小企業や学校への資金援助などの課題を提示する度に、自ら壁を勢いよく壊していくグリシャム知事。そして最後は、「これが私のトランプ大統領による国境の壁建設に対する考えよ!」との決め台詞で、トランプ大統領の写真が掲げられた壁を全力疾走で打ち砕くシーンで動画は終了する。
このキャンペーン動画は2万件以上のいいね!が付き、多くの人達から彼女のユーモア溢れる抗議活動に称賛の声が送られている。
グリシャム知事が国境の壁建設に反対声明を出したのは、これだけではない。彼女は公式サイトでも抗議文を掲載しており、その中には「国境付近のニュージーランド州兵の大部分を撤退させる」と明言している。