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ドイツ南東部のバイエルン州で昨年10月に行われた地方議会選で、マルクス・ガンセラー氏(トップ画像)が再選を果たした。
ガンセラー氏は今年、自身がトランスジェンダーであることをカミングアウトし、ミュンヘンで開催された記者会見にはブロンドの桂に化粧をした状態で挑んだ。トランスジェンダーの女性が地方議会の議席を確保するのは、国内で初となる。
リベラル思考の強いドイツでは昨年11月、最高裁が「第三の性」を認める法改正を命じる判決を下したばかりだ。
ガンセラー氏は声明文にて、胸中をこう語っている。
「性別の自認は人権の問題です。産まれた時に登録された性別の変更は認められるべきです。私は、遊びでこんな格好をしているわけではありません。女性になることを選択したのでもありません」
トランスジェンダーの政治家に対する賛否両論の声が聞かされるも、ガンセラー氏の決断に揺るぎはないようだ。2人の息子にも性転換について説明したと話しており、理解してくれるように努めているという。
世界に目を向ければ、トランスジェンダーの政治家は過去にも議会入りへの道を切り開いている。2014年にはベルギーの緑の党ペトラ・デ・サター(Petra De Sutter)氏が、そして2017年にはアメリカでダニカ・ローム(Danica Roem)氏が地方議会議員に選出されている。