Source: pexel/Isabella Mendes
南ヨーロッパに位置するクロアチアで、政府による飲酒抑制キャンペーンのポスターが「女性を差別している」と非難が集中している。
英オンラインメディア『The Independent』が伝えた。
Ej @Zg_Holding evo bas gledam ovo seksističko govno od plakata u tramvaju ZET-a.
Jeste li vi normalni? Žene koje piju se neoprezno upuštaju u spolne odnose. A muški ne?
Zbilja ste jadni. pic.twitter.com/gj7xPSXMOX— Jay (@jasmin_hamzic) 2018年12月29日
「ザグレブにある路面電車に貼られているこのポスター、明らかな女性差別だ。正気か?酒を飲む女性は誰これ構わず性的関係を持とうとするけど、男は違うって?哀れな奴だ。」
ツイッターユーザーのJay氏が、 問題となったポスターを公開。記載されていた文言は女性を軽視していると、厳しく追及したのだ。首都ザグレブに掲載されたこのポスターは、クロアチア政府が促進している、若者の飲酒を抑制させる目的で作成されたものだという。
なぜ、このポスターは批判を受けているのか?それは、深酒の注意喚起が女性と男性で異なっているためだ。
「過度の飲酒は、男性の生殖機能を衰えさせると同時に、性欲を抑えられなくなってしまう。そうして、自信喪失に繋がってしまう。」
男性に向けられた文言は、一見尤もらしい。対して、女性に向けられた呼び掛けはこうだ。
「(飲酒は)不特定多数との無鉄砲な性行為を犯す原因を作る。更に、月経周期や妊娠状態に悪影響を及ぼす。」
男性は「性欲を失い自信を無くす」が、女性は「見境のない性行為を犯す」という趣旨の言い回しが性差別的ではないかと、国内で物議を醸しているのだ。
しかし、『The Independent』によれば、ザグレブ市長のミラン・バンディッチ(Milan Bandic)氏はポスターの文言に誤りはないと主張しており、「(過度な飲酒による)リスクが男性にも及ぶことを無視している訳ではない」と、相次ぐ非難に対して真っ向から否定している。